1年を自由に使えと言われたら

大学休学中の日々を綴ります

コロンビア2日目③~ボゴタ~

 

ケーブルカーでモンセラッテのふもとまで戻ってきた僕はジョンに「モンセラッテ終わったよ」と連絡し、階段の端に腰を下ろしジョンからの返信を待っていた。

 

すると同い年くらいの女の人2人が僕の横に座り「どこからきたの?」と話しかけてきた。

びっくりしたのは英語だったから。「英語を話せないのは日本人くらいである」という文句はまったく嘘であることをコスタリカや半日ほどのコロンビア滞在で確信していた僕は流暢な英語で話しかけられたことに意表を突かれた。

 

どうやら彼女らはコロンビア北部の都市(名前は忘れた)から5SOSというボーイズグループのコンサートのためにボゴタに訪れているらしく、夜の公演までの時間ボゴタをぶらぶらする予定だとか

 

ちょうどジョンから返信があったので「友達と会う約束をしているのだけど、彼が今どこにいるのか分からないんだ」というと、「連れて行ってあげるよ!」と。

いいんですか!!??

DMでジョンと連絡を取り合いながら彼の言う場所まで連れて行ってくれるというのだ。

この短時間の会話で人を信用するほど僕は無警戒な人間ではない、が、2人がこのあと僕のスマホを奪って逃げたり、僕を薄暗い路地まで連れて行き、身柄を大男に引き渡してお金を得る、なんてことをするなんて思えない。

ああ、旅人ってこういう風に詐欺にあったり、危険な目に合うのか、と悟りながらも、彼女にスマホを渡した。

すると彼女らは器用にタイピングしてジョンと連絡を取り始めた。そして「ボリバル広場に来てって言っているからついてきて!」と立ち上がり歩き始めた。

 

 

 



1人で歩くのは危険とネットで見た旧市街地を通り、露店でジュースを飲み、たわいもない会話をするうちにどうやら彼女らは窃盗犯でも大男の雇われでもなく、本当に親切心で僕を助けてくれているのだということが分かった。

 

彼女の名前はローラ。韓国が好きで1度韓国に行ったことがあるが日本はビザが必要らしく行けてないと。

 

故郷の祭りの話やこれから行くメデジンの話などで盛り上がっているとあっという間にボリバル広場についた。

 

無事にジョンとも会えて、2人とはここでお別れ。

 

今回の旅を通して1番親切にしてくれてお世話になった2人。

僕の旅を作ってくれた2人。

またいつか絶対に会いたいし、故郷の祭りにも行ってみたい。

 

ありがとう!!